やっと制作が順調に進み出しました。
今回は冒頭にアニメーションシーンを集めてしまったので、そのせいで大変なシーンはエラーに見舞われやすくなりました。
おかげで3Dソフトがエラーを起こすたびに原因を追求し、それが判明したらデータの修正。ちまちま修正しているうちにデータがぶっ壊れたりして……もう足踏み状態。
なかなか3Dオンリーで作っていくというのも根気がいるものですね。
しかし、そんなこんなで今は、アニメシーンからいつもどおりの静止画のシーンになり、ようやく順調に滑り出したというわけです。
このマンガ動画は、要所要所でアニメシーンを取り入れており、基本的には紙芝居形式の静止画で進んでいきます。RPGで言うところの普段はマップ移動画面でストーリーを進め、見せ場になるとフルCGムービーになるという構造を下敷きにしているようなものですね。ちょっと例えがわかりにくかったですが、演出的なバランスとしてそれを参考にしているということになります。
つまり、ぶっちゃけ、そういったスタイルを取り入れることで、制作スケジュールのスピードアップを図っていますよ……と、まあ……お堅い説明はこんなところにして(苦笑)。
さて……今日も、いくつか作っている場面をご紹介します!
これは、雨音が自宅でマイムと一緒に歯磨きをしている朝のシーンです。
雨音は怠け者で、歯磨きを魔法でやります。口だけアーンと開けてると、歯ブラシが自動で動いてくれるという便利な魔法です。もちろん丁寧に隅々までやってくれるので、磨き残しなんかナシです。まるで歯ブラシに妖精さんが宿ったかのようですね。
こうした魔法に対して、最初は「魔法でラクをしちゃダメだ!」と、怒っていたマイムなのですが……あまりに雨音が「便利だから、便利だから」と言うので、とうとう自分も同じように魔法を使って歯磨きをしてしまったようです。
ついに、雨音に釣られて堕落してしまったんですね(笑)。マイムの心地よさそうな顔がそれを物語っています。
この展開にヒントをもらったのは、人気テレビドラマシリーズの『勇者ヨシヒコ』からでした。その第1期シリーズの最終回あたりで、勇者ヨシヒコは人間社会に移り住んで、魔王の情報を集めようとしていたのですが、いつしかその生活の快適さに溺れ、本来の目的を見失っていきました。
そんなアンチテーゼの効いた優れたシナリオがあったのです。
勇者ヨシヒコのシナリオ感覚は、雨トレの中にもぜひ取り入れてみたい――そう思いました。その布石となるシーンのひとつが、上記で紹介した歯磨きのシーンです。
他にも、マイムが人間社会に溶け込んでいくアイテムのひとつとして、テレビの深夜放送があります。
それは狼男と人間の女性が恋に落ちるという、恋愛ドラマのシリーズです(人気があるらしくて、翌日の夕方にも再放送されています)。
マイムは現在、このドラマにハマっています。
人間との絆を求めて雨の国からやってきたマイムは、雨音から邪険にされると落ち込んで、深夜にこのドラマを見て元気を取り戻しているようなのです。そうしてマイムは、どんどん人間くさくなっていくのでしょう……。
3D版では、そのテレビドラマに出てくる狼男もリアルなバージョンへと変貌いたしました。
ちなみにカッパ族のカパディウスも、人間界に来て「かっぱ寿司」にはまっているという、ベタなネタが用意されてあります(ちなみに、それは雨トレの第5話で紹介しています)。
まあ、でも……カパディウスは、かっぱ寿司が一番の好物なんですが、それだけでなく、食べ物なら何でも食べるという食いしん坊さんではありますね。
最後にレンダリングに失敗した画像ですが、なんか偶然にカッコよく失敗してくれていたので、記念にこちらのブログのほうに残しておきます(笑)。
というわけで今回は、ちょっとシナリオや設定にまつわるお話でした。
ではではまた。
posted by りとるのっぽ at 20:28|
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雨の国のトレジャーハンター
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